プロフェッショナルサービス

日本のクライエントに対しては、北米やアジアの企業との業務提携を軸とした新規事業開発、北米やアジア市場への進出、および既存事業拡大またはリストラクチャリングのための調査、戦略立案、および実行支援を行ないます。具体的には、以下の分野でプロジェクトあるいはリテーナーにより顧客の支援を行なっております。

  • 米国のインフラを活用したR&D戦略、新事業戦略の立案
  • 上記戦略を実施するための戦略的業務提携の検討
  • 米国におけるR&D拠点の構築、運営体制に関するアドバイス
  • 特定技術を保有する米国企業の探索、抽出
  • 米国企業の買収、合併を含む投資案件の探索、評価
  • 北米市場参入に関するフィージビリティ・スタデイ
  • 米国支店および駐在事務所の開設、業務支援
  • 米国子会社のリストラクチャリングに関するアドバイス、支援

アプローチ

当社のプロフェッショナル業務を効果的に遂行するために、依 頼企業の国際的事業目的をよく検討し、相互の意志疎通を十分に確認しながらプロジェクト発足の準備をします。

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当社の特徴は、客観的な立場から戦略立案を援助するだけでなく、その実施計画をクライエント企業とともに遂行することにあります。たとえば、新規事業開発を目的とした米国先端企業との戦略的提携のプロジェクトは次のように進められます。

  1. 顧客企業の新規事業目的の把握、確認
  2. 新規事業目的を達成するために必要な項目の検討。たとえば、必要とする 技術、業務提携形態、提携先選択の基準などを顧客企業との検討を通して設定
  3. 該当する技術を保有する米国企業の抽出
  4. 先に規定した選択基準に基づき、抽出された企業を評価、選別
  5. 業務提携交渉に参画し、提携関係樹立を支援
  6. 提携関係樹立後、必要に応じフォローアップ

日本国内のクライアントに対する活動例

当社はこれまで多くのクライエント企業に対して事業展開のお手伝 いをしてきましたが、日本のクライエントに対する最近のプロジェクトのいくつかの例をご紹介します。

  • 半導体分野での米国における新技術探索ならびに提携関係の樹立
  • 米国内システム・インテグレーション分野の動向および日本への導入のフィージビリティ調査、戦略立案
  • 情報通信システム分野における米国ベンチャー企業との合弁企業設立
  • 燃料電池分野におけるカナダ企業との日本での合弁企業設立
  • 無線LANの分野で米国企業との共同開発ならびに米国市場での事業展開
  • 医療関連分野における米国先端技術の動向調査および日本への導入
  • 極低温冷凍機システムの米国市場での展開
  • 新エネルギー・環境技術およびエレクトロニクス分野でのR&D 戦略立案支援
  • 無人ヘリコプター事業の米国市場参入戦略立案
  • 社内技術のスピンオフによる米国市場での事業展開のフィージビリティ・スタディおよび戦略立案

AZCAではコンサルティングによる支援やAZCAレジデンシー・プログラム からさらにもう一歩進んで、シリコンバレーの状況に精通しベンチャーキャピタルの経験も保有するAZCAのメンバーが顧客企業のコーポレートベンチャリングを支援する「AZCA コーポレートベンチャリング・プログラム」(AZCA Corporate Venturing Program) を提供しています。 本プログラムでは、顧客企業の新規事業展開のために、シリコンバレーのイノベーションのエコシステム(生態系)を最大限に活用する仕組みの検討・構築を行ない、その仕組みの運営をベンチャーキャピタルの手法も取り入れてハンズオンで支援します。この仕組みは多くの場合、CVC(コーポレート・ベンチャー キャピタル)という形をとります。 このプログラムにおいても、顧客企業から派遣された担当要員がAZCAの事務所に一定期間常駐し、AZCAからの直接の指導とサポートを受けながら、米国 ベンチャー企業のインフラを学び、ベンチャー企業の育て方を習得します。また、顧客企業から切り出した新規事業案件をシリコンバレーでベンチャー企業的に育成する場合は、ベンチャー企業における技術開発や事業開発に携わる人材が顧客企業からシリコンバレーに異動することになります。

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AZCAではコンサルティングによる支援から一歩進んで、シリコンバレーのイノベーションのエコシステム(生態系)を活用して新規事業開拓を目指そうという意欲的な企業に対して、新規事業展開の支援とともにグローバルに通用する人材の育成を行なうプログラム「AZCA レジデンシー・プログラム」(AZCA Residency Program) も提供しています。 本プログラムでは、顧客企業から派遣された優秀でポテンシャルのある担当要員がAZCAの事務所に一定期間常駐し、シリコンバレーにおけるイノベーションのエコシステムのまっただ中に身を置くことにより、AZCAからの直接の指導とサポートを受けながら、新規事業戦略の構築に加え、米国ベンチャー企業のインフラを学び、新規事業のシーズの探索や評価、さらに戦略的提携の締結まで実施します。

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AZCAでは日本発のベンチャーをシリコンバレーのイノベーションエコシステムの中でで育成する「AZCA ベンチャーインキュベーション・プログラム」(AZCA Venture Incubation Program) プログラムを提供しています。当プログラムでは次の両方のケースを扱います。

  1. 日本企業の社内プロジェクトをカーブアウトしてシリコンバレーでベンチャー企業的に育てるケース
  2. 日本で創業されたベンチャー企業のシリコンバレー拠点を作り、必要に応じて資金調達も含め支援、育成していくケース

いずれの場合も、AZCAのメンロパーク事務所の中に拠点を定め、ベンチャー企業はAZCAの適切な支援とガイドダンスのもとに成長を実現していきます。
プログラムディレクターは大木美代子(シニアコンサルタント)が担当します。

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主なプラクティス分野

デジタルトランスフォーメーション (DX) は、進歩するデジタル技術の統合的な活用により、社内および社外の両方でビジネスを効果的かつ効率的に進め、競合優位性を高めるプロセスのことです。

DXは、製造におけるインダストリー4.0の効率とメリットを享受するために企業が取るべき包括的なイニシアチブのセットということが出来ます。 DXは今後10年間で10兆ドル以上の付加価値を生み出すと予想されています。

日本の産業は、DXおよびインダストリー4.0の採用において、他の多くの先進国に遅れをとっています。経済産業省は、DXの推進により「2025年のデジタルクリフ」を回避できない場合は、年間12兆円の経済的損失を被る可能性があると懸念しています。

このような状況において、AZCAのDXプラクティスではデジタルトランスフォーメーションに関わる包括的な支援を提供します。

  • DX進捗評価:現場における1週間程度のDX進捗状況の調査と網羅的な評価。業界他社と比較した御社のDX進捗レベルの評価と今後の進め方についての提言を含む報告書作成および経営層に対してのブリーフィング。
  • DXコンサルティング:包括的なDXプランの作成および、運用、人事、顧客関係、サプライチェーン、および生産の領域でのDXの初期ステップの実装。御社の状況に応じてカスタマイズされた3〜6か月のプロジェクト。初期診断にご関心がありましたら、こちらのAZCA DXアンケートにご記入ください:https://azca.survey.fm/dx

特に本プラクティスのリーダーは、Dr. Serdar Uckun(パートナー)が担当します。

IIoTとは、産業用制御システムとネットワーク化されたセンサー、アクチュエーター、およびその他のスマートデバイスを指します。よく知られているIIoTアプリケーションには、ディスクリート製造、プロセス製造、エネルギー管理、スマートシティなどがあります。 IIoTのコネクティビティという側面により、大規模なデータ収集、データマイニング、および予測分析が可能になり、生産性と効率の向上、およびその他の経済的メリットがもたらされます。

IIoTは、高齢化する労働力と人材不足のために困難になっている製造業とエネルギー産業の変革を支援します。IIoTは、従来の線形製造サプライチェーンを動的な相互接続システムに変換できます。また、IIoTは、製品を製造して顧客に提供する方法を改善し、顧客満足度を高め、製品の品質を向上させ、製造コストを削減します。

AZCAのIIoTプラクティスは、御社が複雑なIIoTの世界を理解し効果的に実装していくことを支援します。

  • IIoT準備評価:御社のITおよびOTシステムと生産プロセスの2週間のオンサイト調査。短期的に改善出来る分野を抽出すると同時に、IIoTを現在の業務に統合するための長期計画を策定。
  • IIoTコンサルティング:IIoT実装ロードマップを策定し、IIoT技術と導入パートナーシップを特定して育成し、企業が企業全体にIIoTテクノロジーを導入するのを支援する。3〜6か月のカスタムエンゲージメント。

40年以上にわたり、大部分が学術的な取り組みで進展した後、過去10年間の間にようやくAIは一般的な用語として定着しました。AIの進歩は、サプライチェーン管理、顧客関係、製品開発、生産、市場調査、販売など、ビジネスのあらゆる側面に影響を与えます。AIを効果的に活用する企業は、デジタルトランスフォーメーションを進め、生産性の向上、顧客満足度の向上、利益の増加を実現する可能性が高くなります。

AZCAはAIおよび関連技術分野を専門とするスタッフを擁し、ビジネスの変革を目的としたAIプロジェクトで企業クライアントをサポートするのに最適です。

新しい治療法、組織工学、埋め込み型デバイス、スマート補綴物、高齢化人口の健康で生産的な生活を支援するテクノロジーなど、ライフサイエンスには大きな進歩があります。AZCAはその強力なライフサイエンスの実践により、海外の新興ライフサイエンス企業が日本で有利な市場を確立するのを支援し、日本のライフサイエンス企業が競争力を大幅に高めることができる新しいテクノロジーの海外における調達を支援しています。

気候変動を中心とした環境問題はますます深刻さを増しています。AZCAは循環型エコノミーの実現、材料における革新的な低炭素化技術、スマートコミュニティの実現のためのハード、ソフト含む要素技術を活用した事業開発を支援します。

ビッグデータの解析技術、ブロックチェーンなどのデジタル技術の活用により、これまでの金融商品およびサービスに破壊的な革新が起きつつあります。AZCAは仮想通貨、投資・資産運用・ロボアドバイザー、アセトマネジメントの最適化などの分野で顧客企業を支援します。

Emerging Technologiesはより良い製品と収益を約束しますが、真に革新的なテクノロジーを誇大宣伝やサイエンスフィクションと区別するのは難しいかもしれません。例としては、ブロックチェーンや量子コンピューティングなどの広く公表されているテクノロジーが含まれます。

AZCAは、さまざまな新しいテクノロジーに精通しているため、効果的で実用的なソリューションを備えた企業やパートナーを特定し、成熟していない、あるいは機能しないソリューションを回避するため御社の信頼できるパートナーになることができます。

新技術分野に焦点を当てた最近のAZCAプロジェクトには、次のものがあります。

  • ブロックチェーン · サイバーセキュリティ
  • 量子コンピューティング (ハードウェアおよびソフトウェア)
  • 自動運転車
  • 会話型音声AI
  • 革新的ペプチド合成
  • 細胞内創薬
  • ニューロサイエンス

Digital transformation (DX) is the process of using digital technologies to create new business processes, culture, and customer experiences to meet changing business and market requirements.

DX is the comprehensive set of initiatives that enterprises must take in order to benefit from the efficiencies and benefits of Industry 4.0. It is expected that DX will generate over US$10 Trillion of added value over the next ten years.

The Japanese industry is lagging behind many other industrialized countries in DX and Industry 4.0 adoption. METI is concerned about a “2025 Digital Cliff” after which Japan may suffer an economic loss of up to 12 trillion yen per year due to failure to achieve DX. AZCA offers a comprehensive Digital Transformation Practice for Japanese companies. The practice includes:

  • DX Readiness Assessment: One-week study conducted on site, including a thorough assessment of company DX readiness status, prioritized recommendations, a full report including assessment of company DX readiness with respect to peers in the same industry, and a briefing of findings to senior management.
  • DX Consulting: Customized 3-6 month long study to prepare a comprehensive DX plan and to implement initial steps for DX in the areas of Operations, Human Resources, Customer Relations, Supply Chain Relations, and Production. Please fill out the AZCA DX survey here: https://azca.survey.fm/dx

IIoT refers to sensors, actuators, and other smart devices networked together with industrial control systems. Common IIoT applications include discrete manufacturing, process manufacturing, energy management, and smart cities. The connectivity aspect of IIoT allows for large-scale data collection, data mining, and predictive analytics, resulting in productivity and efficiency improvements as well as other economic benefits.

IIoT is helping transform manufacturing and energy industries which have difficulties due to aging workforces and talent shortage. IIoT can transform traditional, linear manufacturing supply chains into dynamic, interconnected systems. IIoT improves the way products are manufactured and delivered to customers, increasing customer satisfaction, improving product quality, and reducing manufacturing costs.

AZCA’s IIoT Practice helps Japanese industrial partners navigate the complex and confusing world of IIoT. The practice includes:

  • IIoT Readiness Assessment: a two-week on-site study of company IT and OT systems and production processes designed to highlight areas of rapid improvement and to develop a long-term plan for IIoT integration into current practice
  • IIoT Consulting: Custom 3-6 month engagements to develop IIoT implementation roadmaps, to identify and foster IIoT technology and deployment partnerships, and to help companies deploy IIoT technologies across the enterprise

After flourishing as a largely academic endeavor for over forty years, AI has emerged as a household term during the last decade.
Advances in AI impact all aspects of business including supply chain management, customer relationships, product development, production, market research, and sales. Companies that use AI technologies effectively are more likely to complete their Digital Transformation and achieve productivity improvements, better customer satisfaction, and higher profits.
With its staff specializing in AI and related technology areas, AZCA is well suited to support corporate clients with their AI projects aimed at business transformation.

There are tremendous advances in life sciences including novel therapeutics, tissue engineering, implantable devices, smart prosthetics, and technologies to help the aging population live healthy and productive lives. With its strong Life Science practice, AZCA helps emerging life science companies outside Japan to establish lucrative markets in Japan, and helps Japanese life science companies source new technologies abroad that could lead to significant competitive advantage.
Recent AZCA engagements in life sciences include:

  • Business development for a novel therapeutic agent for neurodegenerative disorders in the US
  • Industry analysis and competitive strategy for ion channel drug discovery
  • Technology search in medical devices
  • Entry strategy in Digital Health

Environmental problems centered on climate variability are becoming more and more serious. AZCA supports business development utilizing elemental technologies including hardware and software for the realization of a recycling-oriented economy, innovative low-carbon technologies for materials, and the realization of smart communities.

  • Strategy in waste water management and water purification
  • Strategy for REDOX Flow battery system
  • Strategic partnership in fuel cell
  • Strategic partnership in transparent solar panel

The use of big data analytics and digital technologies such as blockchain is causing disruptive innovation in traditional financial products and services. AZCA supports clients in areas such as cryptocurrencies, investment / asset management / robo-advisors, and asset management optimization.

Emerging Technologies promise better products and higher revenues, but it might be difficult to differentiate truly revolutionary technologies from hype or science fiction. Examples include highly publicized technologies such as blockchain and quantum computing. With a staff well-versed in various emerging technologies, AZCA could be your partner in identifying companies and partners with effective, practical solutions and avoiding those whose products are not mature or simply deficient. Recent AZCA projects focusing on emerging technology areas include:

  • Blockchain
  • Cyber security
  • Quantum computing (hardware and software)
  • Autonomous car
  • Conversational voice AI
  • Innovative peptide synthesis
  • Intracellular drug discovery
  • Neuroscience