第4回:米国で伸びるiPhone

米国のスマートフォンデバイスのシェアにも大きな変化があった。2021年はiPhoneが53%と、おそらく米国では初めてシェア過半を超えているのだ。新機種のiPhone-135Gの評価も高い。これまでアンドロイドが6割で固定されていた観があったが、12%前後のシェアがあった2021年のLGのスマートフォン事業からの撤退が大きく、さらにファーウエーの撤退もあった。そのシェアの大半をiOSが喰ったように見える。

その理由はクリスマスシーズンに合わせて新しいiPhone13を市場に提供できたことと、iPhone13が今後解放されるミッドレンジアクセスに対応していたこととされる。

この対応に遅れた感があるSamsungは市場シェアを減らしつつも2位を保っている。

検討しているのはLenovoに買収されたMotorolaである。彼らは当初から5Gの全レンジのアクセスを可能としたデバイスを持つ強みを発揮して来ている。(第5回に続く)

(AZCA, Inc. 奥村文隆/パートナー、東京代表)